2013年07月07日

遠くまで見渡せる場所。

すこし真面目な顔で 息子くんがいう。

こんど 夜に自転車にのって でかけてきてもいいかな、と。

部活のあと、ひとりで 自転車にのって
すこしだけ 遠出したいんだそうだ。

月に吠えるのか。


友達と チャリこぎながら
ブラブラしながら話したいのか。


どちらにしても 青春のはじまりだ。


遠くまで見渡せる場所が この年代には必要だ、と 心理学の本で読んだのを
ふっ、とおもいだした。

私の 遠くまで見渡せる場所、は。

子供部屋のまどから 登った屋根の上。

ちっぽけな街の灯りやら 山のカタチやら ながめていたなぁ。

あの頃のわたしには 遠くに見えた風景も、いまとなっては そう遠くまで見渡せたわけでもなかったんだな。

坂本龍馬が太平洋をのぞんで、

「海の向こうはアメリカぜよ」と、

思いをはせた 絶対的におおきなもの、広い世界にふれながら 大人になるって、とても 素晴らしい。

いまごろ思う。いまになって。



夕暮れの東京砂漠?をチャリでかけぬける君よ。

君のほほをなでるのは 潮風ではなくて、家々の夕餉の匂いや窮屈に並んだ店や 連なるマンションからの 
室外機の熱風を孕んだ 風。

だけど、どこかにきっとある、

思いを馳せる場所を

うまく 探しだすんだ。

そしてお腹がすいたら

帰ってくんだぞ。














posted by 浜崎直子 at 16:45| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。