2012年09月16日

優しいお隣さん。

長旅。ちょっとした 遠足氣分の移動。
各駅停車に乗って 家路へ向かう夕方のこと。

わたしは膝に読みかけの本をのせたまま、うたた寝がとまらなかった。

はっ、と目が覚めて 続きを読もうとしては また 眠りのなか。

目が覚めるたび 何時の間にか
お隣さんが どんどん変わっていく。

最初は 確か、女子高生。
次はハイキング?帰りのおばさま、

そのつぎはサラリーマン、、、


駅名を確認しながら ウトウト。
ウトウト。。
心地よい 気だるい眠りから抜けられなかった。

どこの駅からか、
船漕ぐわたしの左側はたのしげに友達と喋っている大学生だった。



なんどか 肩にぶつかってしまっては
あわてて 体勢を整えるのだけど
またいつのまにか ぶつかってしまう。

悪いな、と思って座り直すのだけど

また ゆらゆら。

うとうと。

ゆらゆら。


そして またしばらく 何駅かすぎたであろう頃のこと。



「すみません」

という 小さな声がして目が覚めた。



船漕ぐ私の最後の記憶から
何駅も、ずっと電車は
進んでしまっていたらしい。

お隣さんは 軽く会釈をして
友達と楽しげに降りていった。

きっと長い時間肩を借りてしまっていたんだろう。
そんな私を振り払うでもなく
肩を貸してくれていた、心の広いお隣さん。


なんて 優しいんだ。

急に立ち上がると悪いな、と おもったのか、、、。わざわざ声までかけてくれたのか。


ななめがけのスポーツバッグで

たのしげに改札を抜けてゆく

優しいお隣さんの後ろ姿。


世知辛い世の中も

まだまだ

捨てたもんじゃないんだな。



改札を出て行く後ろ姿に

ごめんなさい。と ありがとう。

つぶやいた。


















posted by 浜崎直子 at 17:25| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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